離婚の危機を回避した「たった1つの言葉」

離婚の危機を回避した「たった1つの言葉」

こんにちは、赤木です。

1週間ほど帰省旅行してました。

毎年、年に1~2回ほど帰国しますが、
たいていは帰省するのが目的です。

私の両親もいい年ですから、
会えるうちに会っておこうと思って。

その帰省に妻が同行するようになってから、
国内旅行を兼ねるようになりました。

今回は妻に紅葉を見せたいと思い、
日光方面へ行きました。

詳細はブログにも書いてますので、
そちらをご覧ください。

http://4awasejsn.seesaa.net/article/298131605.html

人間というのは、
近しい人ほど親しくなりやすいものですが、
逆に仲が悪くなることもあるものです。

私と妻との関係も例外ではなく、
旅行中にも様々なことがありました。

http://4awasejsn.seesaa.net/article/298545106.html

またそういうことは旅行中にかぎらず、
日常においても発生します。

まことにお恥ずかしい話ですが、
昨夜は離婚するかどうかという
危機的な状況にまでなりました。

自身の恥をさらすようですが、
これは必ず役に立つことだと思いますので、
あえてお話することにしました。

ただしこのメルマガ限定ですので、
他言無用に願います。(笑)

昨夜、妻と一緒に
「ARGO」という映画を観ました。

1980年にイランで起きた、
アメリカ大使館員人質事件を題材に、
カナダ大使館に匿われていた大使館員を
脱出させるという物語です。

ワクワクドキドキの脱出劇で、
妻も私も心から映画を楽しんだのです。

その帰りに、妻が花を買うと言います。

翌日(つまり今日)が仏教上の重要な日で、
お供えするためだそうです。

私は少し離れて待っていたのですが、
急に妻が私を呼びました。

「5バーツ持ってない?
足りないからちょうだい。」

その瞬間、私は
「ちょっと嫌だな」と思いました。

私は会社で毎日、
ヤクルトを買って飲んでいるのです。

それが7バーツなので、
お釣りなしで買えるように、
1バーツや5バーツのコインを
引き出しに貯めているのです。

そういう事情があるため、
5バーツコインは
なるべく使いたくありません。

それで5バーツを渡しながらも、
「お釣りがないの?」と、
ちょっと不服そうに言ったのです。

そのとき、妻の表情が変わりました。

「5バーツくらい
どうしたって言うのよ!?」

それから歩いて帰る途中、
段々と雲行きが妖しくなりました。

「5バーツくらい出せないんじゃ、
私たちこの先、一緒に暮らしていけるの?」

なんか話が大げさになったなあ。

そんな気持ちを持ちながらも、
まだ私は余裕を持っていました。

またいつもの癇癪が始まったと
わかっていたからです。

しかしその日、
妻の態度はいつも以上でした。

部屋に戻ると、着替えている私に
無理やり5バーツを握らせます。

「返したからね。文句ないでしょう!」

妻がバスルームに入った後、
中から物に当たる大きな音が
聞こえてきます。

さらに、嗚咽を漏らす声も。

これは少しやばいかも。

しばらくすると、
妻は着替えて出てきました。

そして出かけようとするのです。

「どこへ行くの?」

そう言って妻の腕をつかんで、
思いとどまらせようとしました。

しかし妻は諦めません。

「私に関わらないで。」

そして、出て行ってしまいました。

まあ一晩、友達のところへ行くか、
ディスコで遊んでくれば、
少しは気も収まるだろう。

そう思って、私はソファーに座り、
本を読むことにしました。

こんなときこそ、
神様と対話をするべきだ。

そんな気がしたので、
読みかけている「神との対話②」を
読んだのです。

しばらくすると、妻が戻って来ました。

しかし、気持ちはまだ収まらないようで、
クッションで私を叩いたりします。

「どうして5バーツくらいで
ケチケチするのよ!?」

私は、5バーツをケチったのではなく、
5バーツコインを惜しんだのだと
妻に説明しました。

しかし、理解してはもらえません。

以前にも、
ヤクルトを買うから小銭が要ると、
妻には何度も話しているのにです。

「あなたは、
まだ妻の性格がわからないの?」

いやいや、それを言うならあなただって
夫の性格を理解してないでしょう?

それにあなたは怒っているけど、
私は怒らない。

私は、あなたと違うことを
受け入れているんだよ。

あなたは違うことを
受け入れてないでしょう?

そう理屈で説明しても、
妻は理解しようとはしません。

ヒステリーになる場合、
たいていはその理由がわかるものです。

しかし私の妻に関しては、
まったく理解不能です。

そのうち、妻は開き直りました。

「あー、私が悪いんですよ。
ごめんなさいね。これで気が済んだでしょ。
私のことは放っておいて、寝なさいよ。」

部屋に戻ってから、
すでに2時間以上が経過しています。

それでも私は、苦しんでいる妻を
放ってはおけない気分です。

しかし、あまりにしつこく妻が言うので、
私は先にベッドに横になりました。

ところがリビングから、
妻のすすり泣く声が聞こえてきます。

私は再びリビングへ行き、
妻の隣りに座ったのです。

妻は再び、私を言葉で攻撃します。

「もう寝たらいいじゃない。
どうして戻ってくるのよ。」

そして私に背中を向けて、
泣きじゃくります。

私は妻に、
どんな言葉を掛けたら良いのかわからず、
ただ隣りに座っていました。

また妻が私を追い払おうとするので、
私も諦めて寝ようと思いました。

けれども、何かひとこと言いたい。

悶々と考えていた時、
ふとある言葉が浮かびました。

「わかった。じゃあ、先に寝るよ。
でも、これだけ言っておきたいんだ。」

さて、「あ」から始まる言葉です。
わかりますか?

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    ↓
    ↓
    ↓
    ↓
    ↓
    ↓
    ↓
    ↓

「愛しているよ。」

ブブー!不正解です。

正解は、こちら。

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    ↓
    ↓
    ↓
    ↓
    ↓

「ありがとう。」

そう言って立とうとした私を、
妻が腕をつかんで引き止めました。

「どうして「ありがとう」って言うの?
それは、もう別れるってこと?」

私は答えました。

「そうじゃない。
ただそう言いたいんだ。」

「じゃあ、何に対してそう言うの?
何がありがたいのよ?」

「いろいろ。たくさん、たくさん。
結婚してくれて、ありがとう。
傍にいてくれて、ありがとう。
料理を作ってくれて、洗濯してくれて、
そして、愛してくれてありがとう。」

いつしか私は、涙声になっていました。

何か込み上げてくるものがあって、
こらえきれずに泣いたのです。

妻も泣きました。

「あなた、ごめんなさい。
私が悪かったの。」

しばらく妻と抱き合って泣きました。

こうして、離婚の危機は回避されました。

久しぶりに記憶に残る出来事でした。

まるで感動の映画のようなストーリー。

それを実体験させてくれた妻に、
そして私の人生に感謝です。

寝ようと決めた時、私はふと、
「これが最後になるかもしれない」
と思ったのです。

そのとき、妻に言いたい言葉を考えたら、
「ありがとう」しかありませんでした。

そういえば、いつも心に思うばかりで、
はっきりと言葉にすることが少なかった。

だから、その思いも含めて、
妻に「ありがとう」と言いたかったのです。

後から考えると、
おそらく「愛しているよ」では
気持ちが伝わらなかったでしょう。

それは、「愛しているよ」という言葉は、
相手に自分の気持をわかれと
強要していることになるからです。

「愛している」と言わなければ
愛が伝わらないなんてウソです。

本当に愛しているなら、
相手の存在をありがたいことだと
感じているはずです。

そうであるなら、
その感じている気持を表現する言葉を
相手に伝えるはずでしょう。

それが「ありがとう」だと思うのです。

今回は、
妻がまた(私には)理不尽なキレ方を
してくれたお陰で、
大きな気づきがありました。

「愛しているよ」ではなく、
「ありがとう」と気持ちを伝えよう。

お陰様で今日は、妻とラブラブです。

さて、このラブラブがいつまで続くか、
乞うご期待!ですね。

今日は長い私の話に付き合ってくださって、
本当にありがとうございました。

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