結果的に結婚することに

結果的に結婚することに

こんにちは!
幸せ実践塾・塾長の赤木あつしです。

妻との馴れ初めについて書くシリーズの
今回が8回目になります。

妻と付き合うようになり、
同棲までした私ですが、
特に結婚するつもりはありませんでした。

これは、
「結婚したくない」という気持ちではなく、
どうでも良かったのです。

成り行きに任せようと思っていました。

もし彼女が望むのであれば結婚してもいいし、
望まなければしなくてもいい。

そんな感じです。

またタイでは、
事実婚というのもよくありました。

役所に届け出る結婚制度ができて、
そんなに時間が経っていないということも
あったのかもしれません。

これまでの慣習にしたがって、
結婚式を挙げるだけですませるカップルが
けっこう多かったのです。

なので私も、
仮に結婚するとしても事実婚でもかまわない
と思っていました。

本当にすべてを
彼女に任せるつもりだったのです。

2008年12月24日のメールで、
母に次のようなことを書きました。

「今、彼女は25歳です。
前の彼女より1歳年下になります。
名前は○○です。
私が特に結婚をしようという気持ちが
ないものですから、
付き合って1年以上になりますが、
週に1~2回、会うだけの関係です。

私は今、結婚することとか、
家庭を持つことに、あまり関心がありません。
彼女が強く望むのなら、
それをかなえてあげてもいいかな
と思うくらいです。
それよりも、
私も彼女も自由であることを、
私は望んでいます。

まあ人それぞれの価値観があるでしょうから、
納得していただこうとは思っていません。
ただ、自信を持って言えるのは、
私はそれで幸せだということです。」

新しい彼女ができたことは、
すでに伝えてあったのですが、
母には伝わってなかったようです。

あるいは、
忘れてしまったのかもしれませんけどね。

付き合い始めて、
すでに1年以上も経っていましたから。

その母の手紙に対して
返したメールになります。

そんなある日、転機が訪れました。

いつものように
一時帰国の予定を考えていた私に、
妻が言いました。

「私も日本へ行きたい!」

当時はまだ、タイ人が日本へ行くには
ビザを必要とした時代です。

タイ人にとっては憧れの日本です。

彼女が行きたいという気持ちは理解できます。

私は、
彼女の夢を叶えてあげたくなりました。

しかし、問題がありました。

それは、私の一時帰国は旅行ではなく、
帰省だったからです。

年老いた両親に、
たまには元気な姿を見せてあげたい。

特にレビー小体認知症に罹っている母に、
元気なうちに会っておきたい。

それが主目的であり、
そのためには彼女を実家に泊められるよう
手配する必要がありました。

2009年3月21日のメールで、
4月の帰省時に彼女を泊めて良いか
と父に尋ねました。

父は最初、連れて帰ってきてもいいが、
母が料理ができないので、
近くのホテルに泊まったらどうか
と返事をくれました。

それで私は、
食事は買ったもので何とかなるので、
気にしなくてよいと伝えました。

その時点では、
父も認めてくれていたと思います。

それで楽天市場で刺し身などを注文し、
簡単な調理で食べられるよう
食材を用意しておきました。

姉を通じて話をしてもらい、
家の掃除が行き届かないとか、
まともな料理が作れないとか、
そんなことを気にしないでほしい
と母に伝えてもらったのです。

そこに問題が発生したのが、
3月27日の姉からのメールです。

「実家では、
篤っちゃんと彼女の部屋は別々だそうです。
問題ないですよね?」

私に直接ではなく、
姉に伝えたことが不思議なのですが
これには困りました。

なぜなら、
その時すでに彼女とは同棲していたし、
彼女も慣れないところで
別々の部屋に寝るのは嫌だと言ったからです。

私も、
もうすぐ50歳になろうかという男が
数年付き合っている女性を連れて帰るのに
わざわざ別の部屋に寝なければならない
という感覚が理解できませんでした。

相手が日本人ならいざ知らず、
日本の生活など何もわからない
タイ人ですから。

私はすぐに、父にそのことを伝えました。

「私と彼女の部屋を別々にすると
お姉さんからのメールで知ったのですが、
そうしないとダメですか?
いつも普通に
私の部屋に寝泊りしているのですし、
彼女もそのつもりです。
慣れない日本で、一人で寝るということに
彼女も抵抗があると思います。
なので、一緒の部屋で
寝られるようにしてほしいのですが。」

その後、父から返事が届く前に、
姉からメールがありました。

「お父さんにメールしましたか?
部屋は、
婚約或は結婚をしてないからだそうです。」

私は姉に返事を出しました。

「価値観が異なるものを
説明してもしょうがないので、
あとは受け入れてくれるかどうかだけです。
お父さんが折れるか、
彼女が折れるかのどちらかです。
お父さんも彼女も折れなければ、
最悪、田舎への帰省は取りやめて、
東京かどこかで過ごします。
今回は、彼女を優先します。」

3月28日の夕方になって、
やっと父からメールが届きました。

「結婚も婚約もしていない女性を
一緒の部屋に泊める事は、出来ません。
篤の部屋に寝泊りしているとは、
如何言う事ですか?
同棲しているのですか?
彼女の両親は、認めているのですか?」

父には、結婚もしてないのに
一緒の部屋で寝泊まりすることは
まったく考えられないことだったようです。

これには彼女が怒りました。

自分は両親に今の状態を話しているし、
両親はそれを認めてくれている。

それなのにあなたの両親は、
そんなことさえ認めないのか!?

というわけです。

長くなったので、次回に続きます。

【編集後記】

過去のメールを読んでいると、
何だかとても懐かしくなります。

今となっては、どうでもよいことで
ひどく悩んだりしたのです。

人生は、そういうものかもしれませんね。

だから、すべて完璧だし、大丈夫だと
人生を信頼しておけばいいのだと思います。

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