今日が最後の日かもしれない

今日が最後の日かもしれない

こんにちは!
幸せ実践塾・塾長の赤木あつしです。

突然ですが、人はいつ死ぬかわかりません。

必ずしも、
年の順に死ぬとは限らないのです。

親しい人が亡くなったあと、
あれが最後の会話だった
と思うことがあるでしょう。

その最後の会話が、
ケンカによる言い合いだったら
悔やまれるかもしれませんね。

ですから私は、
日々の妻との別れの時、
必ず「ありがとう」と言うのです。

もちろん、
心の中で言うこともありますけどね。

でも、たとえどんなに
妻が理不尽な態度だったとしても、
私は「ありがとう」と言います。

なぜなら、最後の言葉を
「ありがとう」にしたいからです。

それが私にとっての「愛」なのです。

こういう話は、
これまで何度もしてきました。

今日、それを書いたのは、
他の家族に対しても同じだなあ
と感じたからです。

母は、2年前に亡くなりました。

レビー小体型認知症で、
身体の動きが悪くなっていました。

私は、
以前はほとんど帰省しませんでした。

せいぜい1年に1回です。

バンコクから島根ですから、
時間も旅費もかかったからです。

しかし、
それは思い込みだったと気づきました。

時間もお金も充分にあったのです。

それで、
少しずつ帰省する回数を増やしました。

年に2回、3回、4回と増やしていき、
母が亡くなる前は、
年に5~6回帰省していました。

旅費は、
私1人でも1回30万円くらいかかりました。

もちろんこれは、単純に交通費だけでなく、
お土産や食事代、さらに
ついでで参加するセミナー代やホテル代を
含みます。

せっかく帰国するのですから、ついでにと、
セミナーなどに積極的に参加したり、
私のセミナーも行ったりしました。

年に2回ほど、妻を連れて行く時は、
1回50万円くらいかかりました。

これも、せっかく日本へ行くのだから、
妻に日本の良いところを見てもらおうと
あちこち旅行したからです。

多い年で、
年間200万円以上使ったでしょう。

それまで、
お金を使うことに消極的だった私が、
これに関しては恐れずに使ったのです。

それは、
いつも「これが最後かもしれない」
と思っていたからです。

もしこれが最後だとしたら、
そのお金を使うだろうか?

毎回、そう考えました。

それによって、
勇気を出して無くなることを恐れずに
お金を使えたのです。

母が亡くなった年の6月、
私は思っていました。

これでしばらく
帰省できないかもしれないなぁ、と。

なぜなら、リストラされて1年、
マンションを売って得たお金も
ほぼ底をついていたからです。

そんな状況でも、
それまでと変わらず
年5~6回の一時帰国を続けていました。

その翌月、母は亡くなりました。

私は、ある意味で満足でした。

なぜなら、
もっと何度も会っておきたかった
というような後悔がなかったからです。

私に出来る限りお金を使って
帰省したのですから。

それまでの私にはお金のブロックがあり、
使わずに貯め込む生き方をしてきました。

これまで貯めたお金を使って
預金残高が減るのが怖かったのです。

その恐れを乗り越えて、
一歩踏み出す勇気を与えてくれたのは
妻であり母です。

お金が無くなっても、
今できることをやろう。

だって、
今日が最後の日になるかもしれないから。

妻や母への愛の想いが、
私に勇気を与えてくれたのです。

今、私は、お金を支払う場面で
そういうことを考えます。

ケチケチする自分に気づいた時、
本当はどうするのが自分らしいのか
と考え直すのです。

妻が「金をくれ」と言った時、
「またかよ、いいかげんにしろよ!」
という態度を取るのか、それとも
「いいよ、まだあるから」
と微笑んであげるのか。

外で飲食した場合も、
「高いなぁ、チップはやらなくていいか」
という態度を取るのか、それとも
「楽しかったなぁ。
少しだけどそのおすそ分けだよ」
と微笑んでチップを増やすのか。

日々、今日が最後かもと思いながら、
自分らしいかどうか、愛かどうかを
考えるようにしています。

それによって、
人生の質が高まると思うのです。

【編集後記】

先月、帰省した時、
甥っ子が実家に監視カメラを設置しました。

一人暮らしの父の安否確認のためです。

インターネットに接続することで、
どこにいても実家の様子を
リアルタイムに知ることができる。

しかもスマホのアプリを
1回タップするだけでOK。

文明の利器は素晴らしいですね。

ここのところ毎日数回、
父の様子を見るのが習慣になりました。

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赤木篤 (あかき・あつし)


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