緊急出動しました

緊急出動しました

こんにちは!
幸せ実践塾・塾長の赤木あつしです。

お昼を過ぎて、
店番をしながら昼寝をしていました。

すると妻がやってきて、
私を叩き起こします。

「ほら、車を出して! 街まで行くよ!」

あれぇ? 昨日、買い物へ行った時、
「明日は街へ行かないから」
って言ったじゃないの。

不満そうな私に、妻が言います。

「ミー・パンハー(問題がある)」

四の五の言わずに車を出せということで、
私も渋々準備をして車を出し、
妻と一緒に街へ行きました。

タラート(市場)の近くに車を駐め、
妻は誰かを探しに行きます。

しばらくすると、
2歳くらいの男の子を抱え、
若い女性を伴って戻ってきました。

ちょっと具合が悪そうな感じの女性。

想像するに、街まで出かけたものの
体調が悪くなって助けを求めた
という感じです。

その女性たちを乗せると、
「さあ、帰るよ!」
と妻が言います。

Uターンして帰り道を走らせます。

途中で妻が、
「そこを右に曲がって」
と言います。

どうやら、私たちの村ではなく、
別のところへ行くようです。

何度か道を曲がって行き着いたのは、
先日、屋根材を買いに行った親戚の家でした。

どうやらこの若い女性は、
その親戚の家の娘さんなのでしょう。

どういう関係の親戚かはわかりませんが、
ここには以前、ソンクラーンの時にも
来たことがありました。

この親戚は、車を持っていないのでしょう。

サムローとかトゥクトゥクなどを利用すると、
少し高くつきます。

サムローというのは、
バイクの後ろに大八車を付けたような構造で、
大八車に座席が作られた乗り物です。

トゥクトゥクも似たような感じですが、
もっとしっかりした作りです。

ついでに、
バンコクにはシーローというのがあり、
軽トラの荷台を座席に改造したような
乗り物になっています。

いずれも、有料で人を運びます。

以前に聞いたのですが、
妻の実家まで帰るのに、
トゥクトゥクだと200バーツだとか。

なので、
他の車に乗り合わせて移動するというのが、
妻の実家のあたりでは一般的です。

緊急事態ですから、
近所の車を持っている家に頼むとか、
トゥクトゥクを利用するとか、
方法は他にもあったでしょう。

それでも、
まずは親戚を頼ったのだと思います。

そういう依頼に対して、
嫌な顔ひとつせずに応じる。

そういうところは、
すごいなあと本当に思いました。

私の感覚かもしれませんが、今の日本だと、
「迷惑をかけてはいけない」
ということを優先して頼らないと思います。

頼られた時も、
「面倒なことを頼んでくるなあ」
と嫌な気持ちになるかと思います。

応じれば手間がかかるし、
断れば優しくないと思われる。

だから、そういう頼みごとをする人を
責めたくなるのです。

そして、そういう気持ちがあるから、
頼まなくなるのです。

日本ではもうほとんどなくなった
田舎の人たちの人情に触れて、
何だか温かい気持ちになりました。

強いて言えば、もうちょっと私に対して
説明してほしいんですけどね。(笑)

【編集後記】

車に乗って帰る途中、
妻が抱えた子どもがぐずりだします。

妻は、子どもの気を引こうと
あの手この手であやします。

他人の子どもでも、
子どもが大好きなのです。

こういう子どもに対する妻の姿勢は、
本当にすごいなぁと思います。

妻の素敵なところが見られて、
何だか嬉しくなりました。

子どもに対してだけじゃなく私にも
もう少し優しく接してくれると・・・(笑)。

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赤木篤 (あかき・あつし)


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