思い通りにしようとしない

思い通りにしようとしない

こんにちは!
幸せ実践塾・塾長の赤木あつしです。

もう30年以上も前のことですが、
新聞奨学生として大学に通っていたころ、
本屋で興味深い本を見つけました。

ジョセフ・マーフィー氏の
「眠りながら成功する」などの本です。

いわゆる潜在意識を利用して
成功するというもので、
「引き寄せの法則」と言えるでしょう。

このことは、ブログにも書いていますので
こちらもお読みください。

http://4awasejsn.seesaa.net/article/287874474.html

ここから、
ナポレオン・ヒル氏の
「思考は現実化する」にたどり着きます。

これもブログで紹介しています。

http://4awasejsn.seesaa.net/article/287874494.html

そういう多くの本を読んで気付いたのは、
このことはすでに知っていたということです。

それは、
母から勧められた「「生命の實相」です。

後でわかったのですが、
これは生長の家の谷口雅春氏の本でした。

母は、私に勧めたことすら忘れていましたが、
おそらく誰かからもらった本を
そのまま私にくれたのでしょう。

このこともブログに書きました。

http://4awasejsn.seesaa.net/article/287874492.html

こうして私は、
「ザ・シークレット」や
「引き寄せの法則」にたどり着きます。

「引き寄せの法則」の紹介も
ブログにあります。

http://4awasejsn.seesaa.net/article/287874529.html

これらの引き寄せ系のルーツは、
ジェームズ・アレン氏の
「「原因」と「結果」の法則」だとわかりました。

この本も読んで、ブログで紹介しました。

http://4awasejsn.seesaa.net/article/354025443.html

私はこれまで、
引き寄せ系の本を何冊も読んで、
それを実践してきたのです。

ほとんどの場合で
上手くいきませんでしたが。(泣)

「どうして上手くいかないのだろう?
私のやり方が悪いのではないか?」

そう思いながら、
いろいろな本を読んで、
今度こそはと思って試したのです。

実証実験は大好きですから。(笑)

けれども結果は同じでした。

そんな時、引き寄せ系に
真っ向から対立する主張を目にしました。

それが小林正観さんです。

正観さんは、
自分の思い通りにしようとするのをやめ、
導かれるがままに生きるという方法を
選択したのです。

「ありがとうの奇跡」という本に、
こう書かれています。

「「思いを強く持って、それを長く、
強く念じていれば、そうなる」という法則は、
どうやら、宇宙にはないようです。
 人生の悩みのほとんどは、
「自分の思い通りの人生を生きたい」
という思いが発端になっています。
だとすれば、悩みを克服する究極の方法は、
「自分の思いを持たないこと」
なのではないでしょうか。」
(p.341)

http://4awasejsn.seesaa.net/article/446130464.html

そして、雲谷斎さんと阿部敏郎さんも、
「降参のススメ」という本の中で
こう言っています。

「「人生はゲームっていう比喩、
精神世界でもよく聞くだろう?
まさにそのとおりなんだ」って。
 ゲームってのは、
まさに「わざわざ思いどおりにならない」
という世界を、自分たちで創り出して、
そしてその思いどおりにならないという、
そのことを楽しんでいるんですよね。
つまり、ストレスを娯楽としているワケです。
(中略)
 で、最終最後にこう言われたんですよ。
 「大丈夫だ。なんの心配もいらないから、
安心して苦しめ」って。」
(p.252)

http://4awasejsn.seesaa.net/article/388934183.html

この世はそもそも、
「思い通りにならない」を
体験するためにあるというわけですね。

だから降参(サレンダー)せよ、
というのです。

そして、
いくら「引き寄せの法則」を駆使して
思い通りにしようとしても、
思い通りにならないことがある。

そのことを体系的に説明してくれたのは、
「神との対話」シリーズでした。

「魂のレベルで意図したことの結果は、
あなたの現在の進化の段階を
完璧に反映している。」
(「神との友情・上」 p.140)

「その結果は、
ひとつ上のレベルに進むために
適切なものでもある。
それによって、
あなたは求める自分になれる。」
(「神との友情・上」 p.140)

私たちは、
魂、精神、身体の3つが1つになった存在で、
そのどこかのレベルの意識によって
人生を創造していると言います。

つまり、どこかのレベルで意識したことが
現実化するという意味では、
引き寄せの法則は正しいのです。

しかし、私たちが認識できるのは、
精神か、せいぜい身体です。

なかなか魂のレベルの意識は認識できません。

だから、魂のレベルで意図した現実を、
「思い通りにならない」と感じるのです。

しかし、精神が認識していないとしても、
目の前の現実は自分が引き寄せています。

そうであるなら、
自分にとってよくないことではありません。

少なくとも魂にとっては、
完璧なことが起っているのです。

このことがわかった時、
私は「すべては完璧だ」ということの意味が
ようやくわかりました。

私たちの意識が理解できなくても、
現実は完璧に推移している。

それが理解できた時、
昔から多くの人が言ってきたことが
わかるようになったのです。

良寛さんはこう言いました。

「災難に逢う時節には、災難に逢うがよく候。
死ぬ時節には、死ぬがよく候。
是ハこれ災難をのがるる妙法にて候。」

これもブログをご覧ください。

また、一休さんは臨終に際し、
弟子に遺言を託して
どうしようもなくなったら読め
と言ったそうです。

そしてその後、
寺に大きな問題が起った時、
弟子たちは一休さんの遺言を開いたところ、
次のように書かれていたとか。

「大丈夫 心配するな なんとかなる」

これも、紹介しているブログ記事を
ぜひご覧ください。

こういった思索の経緯を経て、
私は今、こう思うのです。

思い通りにしようとしなくていい。

もちろん、この肉体がある以上、
思い通りにしたいのは人情です。

けれども、
そこに執着する必要はありません。

思い通りになればいいけど、
別に思い通りにならなくてもかまわない。

そうやって、
「思い通りにする」ことを手放せば、
安心して生きられます。

そして、安心して生きていれば、
何が起ころうともそれを楽しめます。

人生は、
それでいいんじゃありませんかね。

【編集後記】

2016年にリストラされてから3年、
3つの奇跡もあって、
私はそれなりに生きています。

あれだけ心配していたのに、
まったく「悪い」ことにはなっていません。

たしかに収入は減って、
遊びに行く回数は減りましたが、
それで充分だと感じています。

そんな今、
この気付きを与えてくれたリストラに、
心から感謝しています。

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赤木篤 (あかき・あつし)


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