結果的に結婚することに(続き1)

結果的に結婚することに(続き1)

こんにちは!
幸せ実践塾・塾長の赤木あつしです。

妻との馴れ初めについて書くシリーズの
今回が9回目になります。

前回は、付き合ってた当時に彼女を、
日本へ連れて行こうとした時に起こった
私の家族内でのトラブルをお伝えしました。

結婚も婚約もしていない女性を、
同じ部屋で寝させるわけにはいかない
と父が言いだしたのです。

今回は、その続きになります。

父がそんな固い考え方をするとは、
ちょっと意外でした。

もっと自由で
さばけた人だと思っていましたから。

だって、自分たちの結婚式の時、
披露宴を勝手に抜け出して
母と新婚旅行へ出かけたくらいですから。

そういう形式張ったことが嫌いな父なのです。

私は父に、メールで次のように伝えました。

「そうですか。
これは価値観の違いですから、
仕方ありませんね。
彼女に、
それでいいかどうか聞いて見ましょう。
それで彼女が嫌だというなら、
ホテルにでも泊まるようにします。」

私の目的は帰省することですから、
仮に実家に寝泊まりできないとしても、
実家へは帰りたかったのです。

彼女の反応は前のメールに書いた通りで、
なんでこんなことも認められないのだ
と怒っていました。

結婚することが前提でないのに、
実家に彼女を連れてくること、
同じ部屋で寝るということは、
父にも母にも理解できないことでした。

それもあって、
彼女は何のために3日間も実家に来るのか?
他の観光地へ行った方が
楽しめるのではないか?
というような詮索と
余計なお世話をしてきます。

母は、見知らぬ人間が3日間も家にいると
気疲れするとまで言ってきました。

そして、ついに父が結論を出しました。

2009年3月30日のメールです。

「それから、今回は島根に帰らず、
彼女と東京見物でもして下さい。」

実家に立ち寄ることも拒否する
という強い態度です。

正直に言って、私はがっかりしました。

価値観の違いはあったにせよ、
帰省して顔を見せたいという私の思い、
結婚はまだわからないにしても
彼女を紹介したいという私の思いを、
完全に否定されたのですから。

しかし、残念であったとしても、
それは受け入れざるを得ません。

私は計画を変更すると答えました。

そして、
帰省した時に一緒に食べようと思って
注文しておいた品々は、
父と母とで食べるように伝えたのです。

挫折というものは、必ずあるものです。

ただそれに対して、
どう向き合うかが問題なだけで。

母は手紙で、
恋人だと言うなら会ってみたいが、
友だちなら特に会いたいとも思わない
というようなことを書いてよこしました。

その母の手紙に、私はこう返信しました。

「お母さんがどう定義するかは知りませんが、
彼女は間違いなく私の恋人です。
ただの女友達ではありません。

それと結婚が前提かどうかは別の話です。
まあ、
そこが価値観の違いなのかもしれませんね。

彼女が望まない限り、
私の方から制度としての結婚を
しようという気持ちはありません。
私にとって、結婚という制度は
重要なものではなくなっているのです。
理解をしていただくことが
難しいと思いますが、
結婚という制度で縛られなければ
続かないような関係なら、
本物ではないと思っている
ということも影響しています。

彼女がどう思っているか知りませんが、
私は彼女が別れたいと思わない限り、
別れるつもりはありません。
でも、彼女が別れたいと思うのだったら、
喜んで解放してあげます。
彼女が自由であること、
それが私の望みなのです。

それは、
仮に制度としての結婚をしても、
同じことです。
彼女が他の人を好きになって
私の元を去るなら、
そのことさえ喜んで受け入れるつもりです。
恨むことも、怒ることも、
非難することもしたくありません。
そんなことは、私らしくないからです。
ただ愛していたい。それだけです。

今回の一時帰国で、彼女に私の故郷を
見せてあげられないのは残念ですが、
他の計画を考えます。
日本には、
良いところがたくさんありますから。

最低気温が10℃くらいだと言ったら、
ターイ・ネー(必ず死ぬ=死んじゃうよ)
と驚いていました。
タイ人がよく使うフレーズです。
桜が見られると言ったら、
とても喜んでいました。
日本の象徴としての桜は、
話によく聞くからでしょうか。
楽しみなようです。
田舎育ちで
ちょっと粗雑なところはありますが、
贅沢をしないし、性格の良い子です。

でも、47歳のおじさんと
25歳の女の子のカップルですから、
東京でさえ奇異に見えるでしょうね。
私はもう、
気にしないことに決めましたから
平気ですけど。」

これが、同じ3月30日のやり取りです。

この日は父の誕生日であり、
ある意味で父には
つらい思いをさせてしまったとも思います。

結局、この時は
東京で友人などに会うという用事の他は、
東京と大阪を観光する旅行になりました。

東京ではすでに桜が散っていましたが、
大阪では姉夫婦に温かく出迎えてもらい、
大阪城などへ行って桜を堪能しました。

こうして、
4月のソンクラーン休暇に合わせた
一時帰国が終わったのです。

彼女にとっても
ほろ苦い日本デビューだったのだろう
と思います。

どういう理由であれ、
自分が否定される、拒否されるというのは、
心地よいものではありませんから。

また長くなったので、次回に続きます。

【編集後記】

旅行中に東京で泊まった時、
メンターの吉江さんに会うため、
私1人で横浜へ行きました。

その時、
彼女はホテルの部屋にずっといました。

心細かっただろうと思います。

前の仕事仲間との大宴会もありましたが、
そこへは一緒に連れていきました。

借りてきた猫のように
おとなしくしていましたよ。

この時はまだ、
彼女がキレることはなかったんですね。(笑)

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赤木篤 (あかき・あつし)


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