自由だから掃除しなくてもいい

自由だから掃除しなくてもいい

こんにちは!
幸せ実践塾・塾長の赤木あつしです。

妻との馴れ初めについて書くシリーズの
今回が6回目になります。

随分とシリーズが長くなってしまいました。

こんなに長引くとは思わなかったのですが、
これが私の転機の1つだと感じているので、
すべてお伝えしたいと思っています。

もうしばらくお付き合いください。

前回は、
妻と付き合うようになった時に、
お互いに自由だと話したことを
書きました。

今回はその続きです。

彼女と付き合い始めたころ、
互いの部屋に泊まることは
しょっちゅうありました。

そのころ私は、
週に3回、メイドさんに来てもらって、
掃除と洗濯をしてもらっていました。

1ヶ月で3000バーツ(約1万円)です。

安いでしょう?

だからできるんですけどね。

日本にいる時は、月に1回でいいから
5000円で掃除をしてくれないかなぁ、
と思ったくらいです。

元々は、
オーナーさんのところのメイドさんに、
週に2回の掃除をお願いしていました。

この時は1ヶ月で2000バーツです。

ところが、
行きつけのカラオケスナックの女の子が、
それをやりたいと言ってきたのです。

風俗店ではなく、
日本でよくあるスナックですよ。

彼女たちは、
夕方17時くらいからお店へ行き、
店が終わる1時くらいまで働いています。

それで給料は4000バーツほどでした。

他にチップとかあるとしても、
そんなにはもらえません。

ですから、
別途3000バーツももらえて、
しかも1回1~2時間の週3回ですから、
喜んでやりたがったのです。

私が仕事でいない間に来てもらうので、
信頼できる人でないと困ります。

もちろん、貴重品は置きませんけどね。

その点、
週に3~4回は行っていたお店の子ですから、
私も安心して任せられました。

その仕事は、
カラオケスナックで働く子たちが、
代々引き継いでやってくれました。

彼女と付き合い始めた時は、
4代目の子だったでしょうか。

私は何でも正直に話すので、
カラオケスナックの子に来てもらっている
と彼女に話していました。

そんなある日、
彼女が私の部屋の棚を指でなでて、
こう言いました。

「ほら、こんなにホコリがいっぱい。
私だったらもっときれいにできるわ。」

彼女は、
メイドさんを辞めさせて、
代わりに自分が掃除をすると言いました。

後で思えば、
彼女は嫉妬していたのですね。

そんなことも気づかないほど、
私は彼女を自由にさせていたし、
私自身も自由だと思っていました。

メイドの仕事は、
カラオケスナックの子にとっては、
絶対に辞めたくないものだったでしょう。

それがわかるだけに、私は抵抗しました。

長年お世話になっている店でもあり、
彼女たちを
少しでも助けたかったのです。

なので、そういう話もしたのですが、
彼女は辞めさせるよう私に強く迫りました。

それで仕方なく、
カラオケスナックの子には
辞めてもらいました。

代わりに彼女が週に3回来て、
掃除と洗濯をするようになったのです。

もちろん、
彼女に3000バーツを払いましたよ。

彼女と付き合うようになって
1年くらいたったころでしょうか。

彼女が自分のアパートを引き払い、
同居するようになりました。

どうせしょっちゅう泊まっているのに、
自分のアパートを残しておくのは
部屋代がもったいないと言うのです。

それもそうだと思ったので、
彼女の好きにさせました。

本当は、彼女の逃げ場がなくなるので、
残しておいた方がいいんじゃないか
と思ったのですけどね。

でも、
彼女がそうしたいと言うのですから、
彼女のしたいようにさせたのです。

そんなある日、
部屋の掃除ができていないことに
私は気づきました。

それで、かつて彼女がやったように、
ソファーを指でなでて言ったのです。

「ほら、こんなにホコリがあるよ。
掃除してるの?」

私は半ば冗談で言ったのですが、
それを聞いた彼女はキレました。

そんな細かいことをいちいち言うな
と言うのです。

私は、理不尽だと思いましたよ。

だって、彼女が同じことをして、
自分の方がもっとキレイにできると言い、
メイドを辞めさせたのですから。

掃除洗濯代の3000バーツは、
ずっと彼女に払い続けていたのです。

それなのに、
どうして私が怒られなければならないのか?

怒っていいのは、
むしろ私の方なのですから。

けれども私は、
怒ることはしませんでした。

彼女を責めることもやめました。

彼女を私の思い通りにさせようとすることが、
私らしくないと感じたからです。

「愛ならどうするか?
それは自分らしいか?」

人生の岐路において、これを自問せよ
と「神との対話」で言っています。

私はそうしたのです。

その結果、
相手を思い通りに動かそうとするのではなく、
その状況を受け入れ、
自分がどうするかを考えればいい
と思いました。

だからそれ以降、
彼女に掃除のことを言うのをやめました。

汚いと感じたなら、自分が掃除すればいい。

それだけのことだと決めたのです。

今でも、その習慣は続いています。

私の実家へ行った時は、
よく気づいて掃除をする妻ですが、
相変わらず私たちの部屋の掃除はしません。

ホコリは溜まりっぱなしです。

元々、私自身も面倒くさがりで、
自分の部屋の掃除を滅多にしませんでした。

ですから、
ホコリの中で暮らすのは慣れています。

まあだから、
メイドさんにやってもらっていたのです。

そんな私ですが、
気がついたら掃除をするようになりました。

ある意味でこれは、
妻が不精なお陰かもしれませんね。

【編集後記】

今年は母の初盆(新盆)だったのですが、
近所の人など50人くらいが
実家に来て拝んでくださったそうです。

お返しに飲料を用意していたそうですが、
それが足りなくなったとか。

亡くなって1年ですが、
覚えていてくださる大勢の方がおられて、
本当にありがたいことです。

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赤木篤 (あかき・あつし)


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