自由だから浮気してもいい

こんにちは！
幸せ実践塾・塾長の赤木あつしです。

妻との馴れ初めについて書くシリーズの
今回が5回目になります。

前回は、
妻と付き合うようになったきっかけを
書きました。

結婚したいとか彼女がほしいという
執着心を手放した時に、
なぜかそれが実現するのですね。

今回はその続きです。

当時の私が45歳ですから、
彼女は24歳になっていたと思います。

22歳年下でかわいい女性と付き合うなんて、
中年男性のあこがれの星！

まあ、そういう見方もあるでしょうけど、
私自身はまったく浮かれていませんでした。

まだ破談経験を引きずっていたこともあるし、
良い意味でどうでも良かったのです。

そう言うと、
彼女に対して失礼だとか
不誠実だと思われるかもしれません。

私も、そういうことは考えました。

でも、私の中にそういう
傲慢な思いはまったくなかったのです。

ただ、彼女は付き合いたいと言うし、
私も断るだけの理由はないので、
「まあいいか」くらいでした。

ただその時、
お金をあげないことの他に、
もう1つ私は条件をつけました。

条件を付けたと言うより、
宣言したのです。

「あなたは自由だから何をしてもいいよ。
浮気をしたければ浮気すればいいし、
別れたければ別れていい。
その代り、私も自由だからね。」

おそらく、
付き合うことになって、
それほど間もないころに言ったはずです。

もう相手を縛ることに
辟易（へきえき）していたのです。

いくら相手を縛ったところで、
けっきょく相手は自由にするのです。

それなのに、
縛ったとおりにしているかって、
常に気にして見張っているのは
とてもしんどいことですからね。

だったら最初から
放してしまえばいいのだと思いました。

もちろんこれは、
「神との対話」シリーズから得た知恵です。

それに、
私自身も縛られたくありませんでした。

それは、
浮気をしたかったわけではありません。

まあ何を「浮気」と呼ぶかにもよりますが、
そんな価値観をすり合わせるより、
それぞれの自由にしたらいいと思ったのです。

それで嫌なら別れればいい。

そもそも、
そんな価値観の違いくらいでいがみ合うなら、
最初から一緒にならなければいいのです。

人はそれぞれですから、
価値観が違っているのは当然です。

それが許せないのなら、
独りでいた方がマシというものです。

そんな思いがあって、
そういう自由の宣言をしました。

「クン・ペン・イッサラ
（あなたは自由だよ）
ポム・コ・ペン・イッサラ
（私も自由だよ）」

辞書を引いて話したので、
このタイ語が正しいかどうかわかりません。

でも、何となくでも
言いたいことは伝わったんじゃないか
と思っています。

最初のころ、こう言う私に対して、
彼女は言い返しました。

「サデン・ワー・マイ・ラック
（それは愛してないからでしょう）」

そう言いたい気持ちはわかります。

これまでの「愛する」という概念とは
まったく違うものですから。

特にタイ人女性は、
職場にいる夫にさえ1時間おきに電話をして
浮気していないか確認するほど
嫉妬深い人が多いのです。

嫉妬して、不安になって、縛り付ける。

それは愛しているからであって、
それこそが愛していることなのだ
と思っている人がほとんどでしょう。

そんな中で、
私が言っていることは
「無関心」のように聞こえますからね。

愛の反対は無関心だと言ったのは、
マザー・テレサさんでした。

マザーが言ったように、
愛の反対は無関心だと言えると思います。

しかし、正反対のことが、
実はよく似ているということがあるのです。

愛は一見すると無関心に見える。

そんなことが、
私にもやっとわかってきたのです。

いえ、まだ本当には
わかってはいませんでした。

単に理屈から、
そうしてみようと思ったのでしょう。

幸いにも
彼女に対して執着心がなかったので、
そうしてみようとしたのです。

【編集後記】

お盆ですね。

母は昨年7月に亡くなりましたが、
四十九日法要が過ぎてからのお盆なので、
今年が初盆（新盆）になります。

と言っても、
お坊さんに来てもらって
読経してもらうくらいでしょうけどね。

一周忌は帰省したので、
それで許してもらうことにしました。

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赤木篤　（あかき・あつし）

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