売春について考えてみました(18禁)
- 2012.09.06
- 2012年
こんにちは、赤木です。
ところであなたは、
売春は悪いことだと思われますか?
「そんなの当然でしょう?」
と、言われてしまいそうですね。
でも、そこをグッと我慢して、
その理由を考えてみてほしいのです。
ここで簡単に、
「性道徳が乱れる」とか、
「倫理的に問題だ」などと、
表面的な答で終わらせてほしくありません。
何がどうだから悪いのか?
そういうように、
問題の核心に迫ってほしいのです。
たとえば、こういう答が考えられます。
「女性を買うのだから人身売買と同じで、
性的な奴隷として扱うことが問題だ。」
人間は平等だという観点から、
誰かを奴隷的に扱うのは
良くないという考えです。
たしかにそうとも言えますが、
もし自分の意志で売春する女性だったら
どうでしょう?
自由意志でそうするなら、
奴隷とは言えませんよね。
相手(男性)が欲しがるサービスを提供し、
その対価をもらっているだけ。
別に身体を切り売りしているのではなく、
自分の労働時間を売っているだけ。
そう考えれば、
他の仕事と何が違うのでしょう?
「セックスを頻繁にすることで、
身体がボロボロになるから悪い。」
「性病を蔓延させる元凶になる。」
なるほど。
自分の身体を大切にしないことが
悪いというわけですね。
そういう考えもありますが、
それも売春の本質とは別の問題だ
とも考えられます。
たとえば、売春でなくても
セックスを頻繁にする人はいるでしょう。
回数が問題なら、
回数を減らせば良いのでしょうか?
性病の問題も、それは
不特定多数の人と性的な関係を持つことが
問題なのであって、
売春かどうかとは無関係です。
フリーセックスの社会があったとしたら、
そこにも性病の問題はあるでしょう。
それに、性病と言っても、
感染症の1つに過ぎません。
もし、
感染症患者を増やす行為が悪いとするなら、
私たちが社会を作ることそのものも
悪いことになってしまいます。
「売春は暴力団の資金源になるから悪い。」
これも、売春の本質とは違いますね。
暴力団が花売りをして資金を得ていたら、
花売りは悪いことなのでしょうか?
そろそろ、
頭が煮詰まってきたのではないでしょうか。
では、ちょっと視点を変えてみましょう。
愛人関係というのはどうでしょう?
男性に家庭があるかどうかは別として、
愛人契約をすることそのものを
どう思われますか?
セックスの頻度も、性病の問題も、
暴力団の問題もありませんよね。
ただお金をもらって
セックスしているだけです。
本当に愛情があるかどうかに関係なく、
ただお金をもらって
セックスの相手をするのです。
悪いことでしょうか?
もし悪いと思われるのでしたら、
何がどう悪いのでしょうか?
たとえば、
個人契約した看護師がいたとしましょう。
契約期間中は、
その人専属の看護師として面倒を看ます。
それは悪いことでしょうか?
もしそれが悪いことでないとするなら、
愛人と何がどう違うのでしょう?
「愛を弄ぶのが悪い。」
なるほど。
恋愛ごっこをすることがいけない
という考え方もありますよね。
しかし、それは
全員が守らなければならないような
ことでしょうか?
価値観は人それぞれです。
自分がそう考えて従うことには
まったく異存がありません。
けれど、どうして他人を
規制しなければならないのでしょう?
たとえば、
愛情が冷めきった妻がいたとしましょう。
夫は真面目に働き、家計を支えてくれます。
妻は、夫に対して愛情はないものの、
お金をくれる夫が求めてくるので仕方なく、
セックスを受け入れています。
さて、この関係は悪いことでしょうか?
愛人とどこが異なるのでしょう?
売春と何が違うと言うのでしょう?
もちろん、法的な違いはあります。
けれども、
法律というのは、そのときの為政者が
自分たちに都合が良いように
作ったものに過ぎません。
それよりも、
実質的に何がどう違うのでしょう?
「社会の規律を乱すことは
良くないことだ。」
結局、そこに行き着くのでしょうね。
多数派が考える価値観に、
少数派は従うべきだということでしょう。
でもそれは、
他人に自分の価値観を押し付けることに
他ありません。
そのことに気づかずに、
ルールを守らない人がいるから
自分が幸せになれないと考える。
だから、この世はいつまでたっても
今のような状態なのですよ。
ちなみに、今の日本の法律は
売春することを咎めるものではありません。
売春婦は保護の対象になっているのです。
罰を与えるのは、
売春行為をさせたり、
売春する環境を用意した人です。
つまり、
売春させることで利益を得ている
暴力団などを取り締まるための
法律なのです。
売春という商売は、
もっとも古くから現代まで続いている
商売の1つです。
なくそうとしたこともあったけど、
結局なくなることはありませんでした。
それは、社会がそれを必要としたからです。
それが証拠に、
公娼として保護した時代もあったのです。
どういう意味かと言うと、
大きく2つあると思います。
それはまず、
社会的な弱者である女性が、
体一つで大金を稼ぐ簡単な方法が
他になかったということです。
そしてもう1つは、
性欲を持つ男性にとって、
容易に性的な体験をするための方法が
他になかったということです。
その本質的な問題を解決しようとせず、
ただ売春は悪いとして禁じようとしたから、
なくすことができなかったのです。
売春を禁止すると、
性犯罪が増加するという意見もあります。
たしかにその可能性はありますが、
私はそれも、本質的な問題ではない
と思っています。
なぜなら、
性欲を抑制することは可能だからです。
性欲が抑制できないのは、
その人が幸せになっていないから。
たったそれだけのことです。
性欲に問題があるのではなく、
執着心に問題があるからです。
これについては話すと長くなるので、
これはまた改めて書きます。
ただ、
やみくもに売春を悪いと決めつけて
排除しようとしても、
それだけではなくならないということです。
また、売春そのものが悪い理由は、
おそらくどこを探しても
出てこないと思います。
売春とは、
愛情のないセックスの典型に過ぎない
のですから。
片方で
愛情のない夫婦関係を容認しながら、
片方で売春を否定する。
その矛盾に気づかずにいるから、
明確な答が出せないのだと思うのです。
今日は、売春について考えてみました。
あなたは、
どんなことを考えられたでしょうか?
ぜひ、あなたのお考えを
お聞かせください。
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